2015年9月30日水曜日

国会ニュース Vol. 15を発行・公開しました。

国会ニュース Vol. 15を、2015年9月18日、公開しました。今回の内容は以下のとおりです。
  • 7月26日に開催した「いらんじゃろう上関原発 人も自然もいきものも」の報告
  • 7月に新規制基準を満たしているとの決定がくだされ、メディアが再稼働に向かうと報道している愛媛県の四国電力伊方原発の危険性についての解説
  • 竹村英明さんの連載「エネルギーどうする辞典 その10  原子炉立地審査指針」
  • 10月5日に湯浅一郎さんを招いて東新宿で開催する公開勉強会のお知らせです。

pdf版は、https://yahoo.jp/box/UFLu6L よりダウンロードいただけます。うらおもてになっています。下に、jpegの画像をはりつけます。

国会ニュースvol. 15 おもて

国会ニュース vol.15 うら

2015年9月24日木曜日

10.5公開学習会「湯浅一郎さんに聞く―伊方原発再稼働問題を、上関・祝島から問う―」

上関どうするネットは、湯浅一郎さんを招いて2015年10月5日(月)夜に公開学習会を開催します。ちらし画像(jpg版)を末尾にいれます。pdf版は http://yahoo.jp/box/9QRNcr から入手いただけます。


「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために(略称:上関どうする
ネット)」 10.5公開学習会のご案内
湯浅一郎さんに聞く ―伊方原発再稼働問題を、上関・祝島から問う―

報道によると、去る3月、老朽化した原子力発電所5基の廃止措置(廃炉)が決まりました。しかし、その一方で倍返しのリプレイス計画、加えて新規原発計画も依然蠢いており、九州電力川内原発の再稼働が強行されてしまいました。

川内原発に次いで再稼働の有力候補とされるのが、日本の原発のなかで唯一内海に面している四国電力伊方原子力発電所です。その半径30キロ圏には山口県上関町八島も含まれます(* かみのせきちょう やしま:祝島の東海上15km地点にある離島)。

伊方で福島のような事故が起きれば、真近に見える上関町長島や祝島も、空と海から襲う放射能によって強制避難地域になるかもしれません。
福島事態により、風景の意味が変わったのです。

瀬戸内海を挟み、原発新設問題を抱える山口県上関町祝島から、伊方原発再稼働問題を問う10.5公開学習会を開催します。
事前申し込みは不要です。お気軽に、ご参加ください。

【上関どうするネット/10.5公開学習会のご案内】

◆10月5日(月)18:30~20:30(18:00開場)
◆湯浅一郎さん(NPO法人ピースデポ副代表/環瀬戸内海会議副代表)に聞く
    ―伊方原発再稼働問題を、上関・祝島から問う―
◆参加・資料代:500円

主催:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために(略称:上関どうするネット)
    http://kaminoseki.blogspot.jp/
会場: 新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル 4F TEL 03-3200-9234
    大江戸線・副都心線東新宿駅徒歩4分、西武新宿線 西武新宿駅 徒歩5分
    JR新宿駅・新大久保駅徒歩10分 
    (会場地図) http://www.seikatsusha.me/4872-2/
お問い合せはーTEL03-3200-9234(上坂・加藤)

***上関どうするネットは、<求めるのは原発ゼロ社会・原発のリプレイス、新規原発NO!><再生可能エネルギーの活用を!>を合言葉に、上関原発計画(山口県上関町)の中止・白紙撤回を求め、首都圏を中心に活動している市民グループです。

2015年9月4日金曜日

アンケート抜粋ーー「いらんじゃろう! 上関原発~人も自然もいきものも ~」(2015/7/26)

大変遅くなりましたが、7/26「いらんじゃろう!上関原発~人も自然もいきものも~」にお寄せいただいたアンケートがまとまりました。
そのうち、公開してかまわないという方々のご意見・ご感想をお知らせします。
アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。

2015.07.26 「いらんじゃろう!上関原発 ~人も自然もいきものも~」

アンケート回答(回答数35)


 湯浅さんの話もわかりやすかったと思いましたが、氏本さんの話は現地の様子がよくわかり、自分でも実際に見てみたいので祝島に行きたくなりました。おしどりマコ・ケンさんも楽しいだけでなく、福一での厳しい現実を教えてくれました。

 映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で上関原発反対運動のことを知り、30年余に亘る運動の持続性に、地域の方々の努力と苦労に思いを馳せてきました。
  福島原発事故で電力の消費者としての責任を深く考えさせられ、原発再稼働反対、福島の運動支援等を行ってきました。微力ながらこれからも続けていきたいと思っています。

 祝島の農業、ないものねだりでなく「あるもの探し」は感動。昔からの知恵はたくさんあるはず。
  オーストラリアのビル・モリスンが始めたパーマカルチャーに通じるなと思いました。氏本さんの農場に行きたい。懐かしい未来。

 氏本さんのユーモアあふれる話に引き込まれました。私の町(茨城県利根町)でも自然循環型社会を目指していきたいと考えています。
  おしどりマコさんは勉強家。私ももっと勉強しなければ!

 皆さんのお話各々がとても心に残り勉強になりました。
  人間が幸せに生きる社会とはどういう社会なのか、根源的な問いかけがあったと思います。
  おしどりマコさんの博識、探求心に拍手!です。スゴイ!! おもしろくわかりやすかったです。
  また開催してください。

 伊方原発再稼働反対四国電力株主会として高松まで株主総会に出席してきました(却下されましたが)。
  瀬戸内海の豊かさはやはり守り通さなくては、と再確認しました。
  祝島のあるものさがし型の思想に触れるため一度は訪れてみたくなりました。

 有機的なつながりを伝えてくださってありがと。氏本さんの話を聞いて、無理強いの、祝島自然エネルギー100%計画はないナと思い、ちょっと安心しました。

 海と山だけでなく宇宙まで含めた循環の話は、とても興味深くお聞きしました。
  北極圏のメタンガス(海でも陸でも)放出は、ニュースで見聞きするだけで不安でなりません。宇宙規模の大きな話でなくとも、自分や友人、その子供たちの行く末を考えれば今できることをやっていく、知ったことを伝えていくことをやめることはできません。
  これからも情報発信をよろしくお願いします。

 企画ありがとうございます。
  一度祝島に行ってみたいと思っています。
  それぞれもう少し長い時間伺いたい内容でした。

 おしどりさんの参加がとてもよかったです。わかりやすくてとても楽しい。自分も、という気持ちになります。

 農作業と同様、集会もわいわいやるのが楽しいですね。
  5月に祝島の民宿「くにひろ」に泊まってきましたが、今日のお話を聞いて、より理解が深まったような気がします。
  リヒトホーフェン、カーソン、循環型社会、生物多様性など理論的、体系的でよかったです。
  また氏本さんのお話は実践的で、次はぜひこいわい食堂で味わいたいと思いました。

 前々から氏本さんにお会いしたかった(4月に祝島に行ったときお会いできなかった)。
  今日お話を聞いて感動! 神舞のお話、棚田の石積みのお話、“懐かしい未来”のお話、農園の話、U/I Turn の若者たちの話等々、すべてのお話が胸をうった。また祝島に行きます。

 氏本さんが2012年3月11日に郡山に来てくださいました。祝島名産のひじきをおみやげにいただいて、みんなで分け合い、おいしくいただきました。
  今日はあのときよりも軽いタッチで楽しく聴けました。今まさしく「なつかしい未来」にあるべきに共感しております。
  おしどりマコさんのお話は初めて聞きました。難しい話(原発関連)をマンザイ風に楽しく聞きました。

 おしどりマコさんのプレゼン、司会がとても良かった。
  「なつかしい未来」、「日々の生活にたくさんの一票」が印象的な言葉だった。

 「知らんぷりせんことや!」、良い言葉を聞きました。
  東京ドームで集まれるまで仲間を増やしていきましょう。

 湯浅さんの説明で瀬戸内海の豊かさの内容がよくわかりました。
  氏本さんの“祝島”の生活が日本全体にも言えることがわかりました。
  菅波さんの公有水面埋立の法律が大事だとよく理解できました。
  おしどりマコさんの福島第一原発事故のことについてもっと詳しく話を聞きたいと思いました。

 漁業権とは何でしょう? 漁協と事業者との折り合いがつけば金銭補償で解決した後もそのまま漁を続けられる。何事もなければ良いですが、福島のような事故が起これば手のほどこしようがありません。内心原発反対でも金銭を受け取ってしまったら表だって反対はできません。そこで、事業者と漁協のなれ合いが生まれます。漁協は金銭を受け取った時点で漁業権を放棄して漁もやめて解散するくらいの覚悟で交渉してほしいものです。

 氏本さんのお話がとても心に響きました。
  祝島のように日本中がなればどれだけ本当の豊かさを取り戻せるだろうと思いました。

 湯浅さん、氏本さん、菅波さんの話は、各々が実践に裏付けられていて、説得力がありました。
  おしどりマコ・ケンさんの話もメリハリが効いていて、楽しく理解することができました。祝島のスラップ訴訟の当事者の方の「知らんぷりしないこと」という言葉が印象に残りました。

 上関、祝島、まだ見ぬ土地ですが、鎌仲監督の映画、那須圭子さんのフォトジャーナル、DAYSJAPAN、週刊金曜日等の情報で関心を持つようになりました。辺野古の問題、安保法制、すべてはつながって精神の下の災厄ということが、すごくわかりやすく理解できました。
  これからも支援し続けたいし、ぜひ訪れてみたい。

 ものの考え方を勉強しました。ありがとうございます。
  物の生産をするときのことなど、もっとお話聞きたいです。またよろしくお願いします。

2015年9月2日水曜日

「いらんじゃろう上関原発~人も自然もいきものも~」(2015年7月26日、日比谷)報告

わたくしども上関どうするネットが2015年7月26日に開催した「いらんじゃろう上関原発~人も自然もいきものも~」 の報告書が、わたくしどものプロジェクトチームより届きましたので、紹介します。
pdf ファイル版はこちらで公開しました→ http://yahoo.jp/box/lLdVw9

〈いらんじゃろう上関原発~人も自然もいきものも~〉
日時:2015年7月26日(日) 13:30~16:00(開場13:00) 終了後パレード
場所:日比谷コンベンションホール

 「奇跡の海」「瀬戸内海の原風景」と呼ばれる山口県上関町田ノ浦に原発を建設する計画が浮上して33年。建設予定地の真向かいに暮らす祝島の人たちを中心とした粘り強い反対によって建設計画は中断されています。しかし、3.11を経てもなお、国も中国電力もあきらめていません。

 首都圏で上関原発に反対する活動している「上関どうするネット」は2009年に発足し、このバカげた計画を多くの人に知ってもらうために、2010年から毎年イベントを開催しています。

 今年は、7月26日(日)に海洋環境学者の湯浅一郎さん、祝島の「氏本農園代表」の氏本長一さん、福島原発事故の精力的な取材を続けている、おしどりマコ・ケンさんをゲストに迎え、日比谷コンベンションホールで「いらんじゃろう上関原発~人も自然もいきものも~」を開催しました。当日は、「戦争法案廃案」を訴える、「7.26国会包囲」、「ママの渋谷ジャック」と重なり、集客が心配されましたが、集会には約160名が参加しました。


 環瀬戸内海会議副代表 湯浅一郎氏は、瀬戸内海は、単位面積当たりの漁獲量が世界の海の中でも圧倒的に高く、まさしく「豊穣の海」。地球と月、太陽の相互作用によってできる潮汐が潮流を生み出し、海水を循環させ、生物多様性をつくりだす「宇宙が作る恵みの場」を原発によって破壊させるわけにはいかないと訴えました。さらに、原発建設と再稼働は、日本列島の世界的にも優れた生物多様性を保持し、回復させることが、中長期的な基本戦略として打ち出した「生物多様性国家戦略」に逆行している、と指摘しました。


 祝島島民の氏本長一氏は、「懐かしい未来」をキーワードに、小さな離島『祝島』と大きな離島『日本』の基本的立地条件は同じはず。『ないものねだり型』ではなく『あるものさがし型』の地域づくりで本当の豊かさ(健康・安全・安心)を求めていくことの重要性を語りました。千年以上の歴史がある「神舞神事」は、植物系食糧を主体とした健康的な食生活や、種子の確保による食糧自給を示唆するものだということがわかりました。


 上関どうするネットのメンバーの菅波完氏は、「上関原発計画に係わる公有水面埋立免許問題」を時系列で整理し、問題点を明らかにしました。本来であれば埋立免許交付から1年以内に着工、着工から3年以内に竣工が条件になっていたにもかかわらず、上関原発計画を継続させようとする政治的な思惑が、道理も手続きも逸脱したかたちで埋立免許を「延命」させている。山口県知事は「不許可」を決定すべきと訴えました。

 おしどりマコ・ケンさんは、軽快なやりとりで「祝島」訪問記を展開。


 福島第一原発の3号機使用済み燃料プールからの20tの燃料交換機の引き上げ作業について、敷地内の作業を中断して行うシビアなものであり、日程が迫っているのに、まったく周知されていないことは大問題と訴えました。 

 集会後のパレードには、国会包囲から合流された方など約200名が参加し、「上関原発計画完全撤回」をコールしながら、日比谷公園~新橋東電前~外堀通り~数寄屋橋交差点銀座通~水谷橋公園まで歩きました。

 福島の原発事故の収束が遅々として進まず、復興の目処すら立っていないのに、再稼働だけでなく新規建設も進めようとしている国のエネルギー政策。5月に示された「長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)」の骨子案では、2030年度時点で原子力発電が20~22%を占めています。自然も暮らしも破壊する原発は稼働させるべきではありません。「近い将来、『祝 上関原発計画白紙撤回』のイベントを開催したい」、参加者の誰もがそう感じたはずです。