2018年9月2日日曜日

上関どうするネットニュース「いらんじゃろう2018」特集号(18/9/4修正版)

*2018/09/04記 一ヶ所修正を行い、再度アップロードしました。

上関どうするネットニュース「いらんじゃろう! 上関原発2018」(5月20日開催)の特集号を発行しました(pdf、A4うらおもて)。以下の画像は、うらおもてを横に並べて jpeg にしたものです。pdf 版は https://yahoo.jp/box/pmhsva にて公開しました。ダウンロードしてお読みいただければ幸いです。 


2018年7月20日金曜日

来場者アンケートまとめ「いらんじゃろう!上関原発2018 ~人も自然もいきものも~」

5月20日の「いらんじゃろう!上関原発2018 ~人も自然もいきものも~」から2カ月経ちました。当日配布したアンケート用紙に寄せられた声の一部を公開します。ブログでの公開に同意いただいたご意見・ご感想の一部です。
来場者・登壇者の皆様、個人・団体として賛同くださった皆様、イベント情報拡散をお手伝いくださったみなさまに改めてお礼申し上げます。


  • 伴さん、橋本さん、アーサーさんのお話、それぞれに学ばせて頂きました。
    1300回のデモ!には驚くばかりです。参加できない距離が残念です。
  • アーサー・ビナードさんの話がとても面白く、ためになった。
    実際は反対運動じゃない。海を殺さない、生命に賛成する運動だ」
  • 祝島の橋本さんの身体を張っての抵抗に私は何ができるかを考えました。
    ビナードさんのお話、日本人の私が知らない事ばかりで、勉強不足です。
  • 昨年、祝島に一泊させていただきました。本当に田ノ浦が良く見渡せる近さでした。またゆっくりと寄らせていただきたいと思います。びわ茶、ひじき、日常的に使っています。遠いところ(東京)ですが、集まる人が一人でも増えるといいですね。
  • 祝島の皆さんの闘いについては、かねてより関心を持っていました。困難な闘いに屈しない「強さ」に敬意を表します。今回初めて橋本さん初め現地に方々の声を聞き、改めて「反原発」に向け私もできることをやろうと、闘志が湧いてきました。
  • ちょうど、上関原発のある山口から上京してきた機会に、この集会があることがわかり参加しました。アーサー・ビナードさんの話、具体的でとてもよかったです。私は下関市役所前で「上関原発いらん」と毎週金曜日にスタンディングしています。
  • 沢山の資料が、とても勉強になりそうでありがたいです。お三方のお話から、知らなかったことを沢山教えていただきました。参加して良かったです。現地に行ったことはありませんが、映画とは違って、現地の方のナマの声を聴くことは、やはり大事だと思いました。改めて原発反対を訴えていかなければと思いました。「もしも地図」も良かったです。知り合いが住んでいる地域なので、他人事と思えませんでした。
  • 山口県瀬戸内出身です。まったく原発の話がなかった頃、この地をおとずれ、ただただ海の美しさに圧倒されたことを思い出します。「海を守る→生命を守ること」 原発が核兵器、核戦略に続くことを、もっと皆が知っていかなければと思う。自らがどう動くかを考えさせられます。
  • 国が国民を滅ぼすと思うことしきりです。すこやかに生きることが抵抗だと言っています。ビナードさんの「原発・・・反対」とは実は生命肯定とのお話、私が言葉にできずに、しようとしていることだと感じました。日々の暮らし、衣食住に心をこめるようになってきているのはなぜだろうと思っていました。
  • アーサー・ビナードさんのお話、大変良かった。新聞などの情報で、中国電力が新しく原発を作るはずがないと思っていますが、わかりませんね。アーサーさんの話では電気の需要と供給だけではなさそうだ。
  • 厳しい状況の中でこそユーモアを忘れないことが強さだと思いますが、いつもながら(?)明るく元気の出る集会でした。なかでも、生活感あふれる橋本典子さんのお話はとても心に残りました。ありがとうございました。



2018年6月28日木曜日

動画「いらんじゃろう! 上関原発2018~人も自然もいきものも~」

「いらんじゃろう! 上関原発2018~人も自然もいきものも~」の動画を公開しました。
日時:2018年5月20日(日)
13:30~16:00(開場13:00)
16:30パレード出発 
場所:明治大学リバティタワー 1083号室
「上関原発計画の現状」伴英幸さん
「上関原発反対運動と私」橋本典子さん
「浦島太郎に謝りなさい!」アーサー・ビナードさん
瀬戸内海の西の端、山口県上関町(かみのせきちょう)に原発計画が持ち上がって36年目。
祝島の人々の島をあげた根強い反対運動でくい止めていますが、中国電力は原発を2基つくる計画をすすめようとしています。 
でも「もう原発なんて、いらんじゃろう!」
いったん事故が起ったら取り返しがつかないことを2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故によって私たちは知りました。今も未来も、原発に頼らない社会を選択しましょう。
この問題について、祝島の反対運動を応援しているアーサー・ビナードさんに広い視点からお話しいただき、祝島の橋本典子さんに島で暮らす思いをお話しいただきました。
いらんじゃろう!上関原発2018(1/4) 伴さん、橋本さん
https://youtu.be/xOj5wmGvJ3A
(橋本さん講演の動画内の新聞記事については、毎日新聞の許可を得て掲載しています)
いらんじゃろう!上関原発2018(2/4)アーサー・ビナードさん講演
https://youtu.be/6QY6ymFqFFQ
いらんじゃろう!上関原発2018(3/4)質疑応答 
https://youtu.be/XcF0Jnod1WE
いらんじゃろう!上関原発2018(4/4)パレード神保町界隈 
https://youtu.be/YrGIT21mLko

2018年5月29日火曜日

「上関どうするネット 国会ニュース」のバックナンバー


上関どうするネットが、国会議員や広くいっぱんのみなさまに配布する目的で発行してきた「国会ニュース」のバックナンバーは、以下からダウンロードいただけます(過去に掲げた URL から変更となっております)。ご自由にダウンロードしてご利用ください。

2018年5月20日日曜日

2018年も開催します! 5/20(日)「いらんじゃろう! 上関原発2018~人も自然もいきものも~」(ゲストはアーサー・ビナードさんと橋本典子さん)

2018年も開催します! 5/20(日)「いらんじゃろう! 上関原発2018 ~人も自然もいきものも~」@明治大学リバティータワー(東京都千代田区神田駿河町1-1)。詩人のアーサー・ビナードさんと祝島在住の橋本典子さんのお話を聞いた後、パレードを行います。
一番下にこのイベントのチラシの表裏を一つの画像にしたjpegファイルを掲げます。pdfファイルは、https://yahoo.jp/box/mZXhFq からダウンロードいただけます(A4、2ページ、ファイルサイズ1.1MB)。
(4月7日追記 参加費・賛同金オンライン決済サイト https://kaminoseki.official.ec/ の情報を加えました。)(5月13日追記 電子決済の箇所を横線で消し、また予約フォームについて注意書きを加えました。)


トーク&パレード

いらんじゃろう! 上関原発2018~人も自然もいきものも~

瀬戸内海の西の端、山口県上関町(かみのせきちょう)に原発計画が持ち上がって36年目。
 祝島の人々の島をあげた根強い反対運動でくい止めていますが、中国電力は原発を2基つくる計画をすすめようとしています。 
 でも「もう原発なんて、いらんじゃろう!」
いったん事故が起ったら取り返しがつかないことを2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故によって私たちは知りました。今も未来も、原発に頼らない社会を選択しましょう。
 この問題について、祝島の反対運動を応援しているアーサー・ビナードさんに広い視点からお話しいただき、祝島の橋本典子さんに島で暮らす思いをお話しいただきます。
 皆さん、ぜひおいでください。
  • 日時:2018年5月20日(日)
    • 13:30~16:00(開場13:00)
    • 16:30パレード出発
  •  参加費:1000円(高校生以下無料)
    • 予約優先
    • オンラインで事前決済いただくことも可能です→ https://kaminoseki.official.ec/
  • 予約方法
    1.  FAX 03-3357-3801
    2.  web予約フォーム(注 5月13日現在不調です。ご予約はファックスかメールでお願いします)

ゲスト講演タイトル&プロフィール
  •  アーサー・ビナード 「浦島太郎に謝りなさい!」
1967年、米国ミシガン州生まれ。詩人、絵本作家。1990年来日、日本語で詩作を始める。詩集「釣り上げては」(思潮社)で中原中也賞を、「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」(集英社)で日本絵本賞を受賞。近著に「ドームがたり」(玉川大学出版部)、「知らなかった、ぼくらの戦争」(小学館)などがある。文化放送のラジオで「アーサー・ビナード 午後の三枚おろし」が月曜日から金曜日まで毎週放送されている。2013年に祝島を訪問、上関原発のスラップ訴訟の応援団長をつとめる。
  • 橋本典子 「上関原発反対運動と私」
山口県上関町祝島生まれ。大阪で美容師をやっていたが、1997年、母の介護のため帰郷。2011年2月、中国電力の原発予定地埋め立て工事強行の際、海上封鎖を阻止するため、海上で中国電力のボートと9時間対峙した。現在は祝島で美容師をやりながら、母親から受け継いだ味噌づくりを行っている。夫の久男さんは、2009年、中国電力が起こした上関原発スラップ裁判の被告とされた。

  • 主催:上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~(略称:上関どうするネット)
  • このイベントへの賛同者、募集中!
    • 個人1口 1,000円
    • 団体1口 3,000円
    • 賛同金送金先
      • 郵便振替  00130-3-338139
        • 加入者名 上関どうするネット
      • 銀行振込 ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店(019)当座 0338139
        • 加入者名 上関どうするネット
      • オンライン決済も可能です。 https://kaminoseki.official.ec/





2018年4月21日土曜日

2018/5/20「いらんじゃろう! 上関原発2018」賛同団体リスト

上関どうするネットでは、2018年5月20日(日)に開催する「いらんじゃろう! 上関原発2018 ~人も自然もいきものも~」(明治大学リバティータワー、東京都千代田区神田駿河町1-1)に賛同していただける個人様、団体様を募っています。(賛同いただいた団体でご希望のある場合は、チラシを配布資料として折り込みますので、早めにお持ちください。)(5/16追記 賛同団体を追記しました。また、オンライン決済の部分を削除しました。)

賛同金につきまして 
  • 個人1口 1,000円
  • 団体1口 3,000円 
送金の場合
  • 郵便振替口座 00130-3-338139 加入者名 上関どうするネット
  • ゆうちょ銀行  店番019 当座 338139 加入者名 上関どうするネット
  • オンライン決済 https://kaminoseki.official.ec/
連絡先
以下に、2018年4月21日現在の賛同団体のリストを掲げます。多数の賛同をお待ち申し上げます。
  1. 有明海漁民・市民ネットワーク http://www.ariake-gyomin.net/
  2. 環境まちづくり エコメッセ http://ecomesse.jp/
  3. 環境まちづくりNPO 元気力発電所 http://www.npo-genkiryoku.org/
  4. グリーンピープルズパワー株式会社 https://www.greenpeople.co.jp/
  5. NPO法人 市民電力連絡会 https://peoplespowernetwork.jimdo.com/
  6. 原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
  7. 品川・生活者ネットワーク http://shinagawa.seikatsusha.me/
  8. 瀬戸内うみすずめ会
  9. ふぇみん婦人民主クラブ http://www.jca.apc.org/femin/
  10. 原子力規制を監視する市民の会 http://kiseikanshi.main.jp/
  11. 国際環境NGO FoE Japan http://www.foejapan.org/
  12. 板橋・生活者ネットワーク http://itabashi.seikatsusha.me/
  13. 大田・生活者ネットワーク http://oota.seikatsusha.me/
  14. 練馬・生活者ネットワーク http://www.nerima-net.gr.jp/
  15. 東京・生活者ネットワーク http://www.seikatsusha.me/
  16. 大地を守る・くらしからエネルギーを考える会

2018年3月23日金曜日

山口県漁業協同組合に抗議文を提出しました。

上関原発を建てさせない祝島島民の会から、山口県漁協が祝島支店組合員へ県漁協総会の部会の開催通知を配布してきたとの連絡がありました(こちらの記事ご参照ください)。これに対し、上関どうするネットは、山口県漁協宛に抗議文を送付しましたので、お知らせいたします。




2018年3月23日

山口県漁業協同組合
代表理事組合長 森友 信 様

上関原発どうするの? ~ 瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL 03-03357-3800
(原子力資料情報室気付 担当伴)

「漁業補償金配分基準(案)」を議題とする
祝島支店の総会の部会の開催をやめてください

 私たちのネットワークは、首都圏を中心に活動しています。
 メンバーには上関町の出身者や親戚が上関町に暮らす者、上関町の事業者と商取引のある者などのほか山口県出身者もおり、上関原発建設計画の行方に深い関心のみならず利害関係を持っています。

 貴組合が今般「漁業補償金配分基準(案)」を議題とする祝島支店の総会の部会を開催しようとしていることについて、以下の理由から開催の中止を強く求めます。

・祝島支店はこれまで何度も漁業補償金の受け取り拒否を決議し、
漁業補償金の配分案も否決しています。
「漁業補償金配分基準(案)」を議題とする祝島支店の総会の部会を開催の強行は、
祝島支店の組合員の意志を踏みにじるものでしかありません。
貴組合は、祝島支店の組合員の意志を実現する組織であるべきです。

・そもそも定款で定められている総会の部会の協議事項には、
漁業補償金の配分基準の検討は含まれておらず、
漁業補償金を組合員間でどう配分するかの基準は、組合の規程で、
祝島支店の運営委員会、支店組合員会議で協議し、決定する事項とのこと。
そうだとすれば今回の貴組合の「漁業補償金配分基準(案)」を議題とする総会の部会の招集は、明白な定款違反、規程違反の違法行為です。

・補償金を受け取ることは、上関原発計画を受け入れ、建設を進めることにつながります。
7年前の福島原発の事故で、福島の沿岸漁業は壊滅し、漁民たちは未だに漁業は再開できず、わずかの補償金に頼らざるを得ない苦しい生活を強いられています。あのような事故を二度と起こしてはなりませんが、電力各社の対応にはその反省が見られません。最も被害を受ける、そこに暮らす漁民や住民たちのことをいっそう真剣に考えて下さい。また、私たちは上関の魚介類や物品の購入を続けていますが、それが出来なくなることをどうしても避けたい思いです。

以上

2018年3月10日土曜日

立憲民主党エネルギー調査会第7回「原発立地地域等で活動する皆様との意見交換会」報告

立憲民主党エネルギー調査会第7回「原発立地地域等で活動する皆様との意見交換会」報告

立憲民主党エネルギー調査会の第7回「原子力発電所立地地域等の皆様との意見交換会」が2018年2月14日(水)の17時から衆議院第二議員会館で開催されました。

今回のテーマは上関原発と伊方原発で、「上関どうするネット」も積極的に参加しました。

「上関どうするネット」が推薦した3人のスピーカーがそれぞれの観点から上関原発と伊方原発の問題点を「原発ゼロ基本法案」を策定された立憲民主党の国会議員さんや参加者にお話し、原発建設に伴う地域分断へのフォローアップ政策の必要性など多くの意見が出されました。

詳細は、以下を見てください。
動画もアップしてあります。配付資料の一部はこちらからダウンロードいただけます。以下のユープランさん撮影の動画中に全ページおさめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=FdPqdIqp-ek

[以下、詳細]


■立憲民主党エネルギー調査会
第7回・原子力発電所立地地域等の皆様との意見交換会

<上関原発について>
 安藤公門さん(いのち・未来うべ代表)
 伴英幸さん(NPO法人原子力資料情報室共同代表、「上関どうするネット」メンバー)
<伊方原発について>
 湯浅一郎さん(NPO法人ピースデポ共同代表、環瀬戸内海会議共同代表)

■当日の参加者(敬称略)
・一般 27名
・報道 5名
・議員本人 10名
  (菅直人、山崎誠、生方幸夫、近藤昭一、江崎孝、日吉雄太、宮川伸、大河原雅子、横光克彦、落合貴之)
・議員代理    9名
  (佐々木隆博、川田龍平、長尾秀樹、道下大樹、中谷一馬、堀越啓仁、阿部知子、池田真紀、逢坂誠二)
・上関どうするネットメンバー 10名弱
・参加者総数は約60名

■立憲民主党の原発ゼロ法案の説明(山崎誠衆議院議員)
・配布資料参照。

■安藤公門さんのお話(上関原発を建てさせない県民連絡会 事務局次長)
・祝島の現状
 80代の方たちを始めとして、10億8千万円の漁業補償金を受け取っていない。
 中電は高齢化、時間が経つのを待っている。
 祝島の人たちの生き方に触れて、若い人が増えている。
 島民の会の青年部ができた。
・原発ゼロを実現する過程で、原発立地地域をこれからどうするのか。
 原発という技術は、人類は制御できない。
 祝島のかなりの人が原発で働いたことがあって、危険性を熟知している。
 持続的で自立的な地域の発展のための産業が不可欠
 特に一次産業とそれを支える自然環境は生存の基礎である。
・原発は地域振興にとって百害あって一利なし。
 どうやって回復自立するか、追い込んだ国の責任もある。
 原発ゼロ法案=立地自治体開発促進法(基本的体力の回復)というべき性格が必要。
 もう一度地域を作り直すということを基本に据えて、新しい流れを作る必要がある。

■伴 英幸さんのお話(原子力資料情報室 共同代表、「上関どうするネット」メンバー)
・なんとか原発ゼロ法案を成立させたい。
・上関どうするネットの一員として報告したい。
・上関原発計画の概要。(配布資料参照)
・建設計画の流れ。(配布資料参照)
・用地買収が終わっておらず、その見通しもなかったのに、経済産業省は電源開発基本計画に組み入れた。それによって交付金が出るようになった。
・土地を売らないと表明していた四代地区の宮司さんを神社本庁が解任して買収を強行した。
・電源開発基本計画のもとになっている電源開発促進法は2003年に廃止された。
 ただ、電源開発促進法の廃止前の電源開発基本計画は閣議了解されたので、それを上関原発建設の根拠にしている人たちもいる。
・野田政権は、新設を認めないと決定した。
・安倍政権も、可能な限り原発を低減させるとしており新設を認めない方向と解せるが、中電は建設計画を撤回していない。
・中電は「エネルギー基本計画の中で新設が位置付けられないと計画の続行は難しい」と言っている。
・エネルギー基本計画の行方は、微妙である。
・原発ゼロ基本法の成立ととも関連法の改正、廃止も必要である。

■湯浅一郎さんのお話(ピースデポ 共同代表、環瀬戸内海会議 共同代表)
・2011年、たった一つの工場の事故が数十兆円という国費を投入しても対処しきれない損害をもたらすことが実証された。
・伊方原発で福島のような事故が起きたら、八島、平郡島(いずれも伊方原発から30キロ)、祝島や長島(いずれも40キロ)、などを含む50キロ圏が強制避難地域になる。
・瀬戸内海は、地中海に比して10倍、20倍以上の生産性がある。
・瀬戸内海の豊かさは、太陽と月と地球の相互性によって作られている。
・海を媒介として数千年以上にわたり近畿圏と大陸をつなぐ重要な役割を果たしてきた瀬戸内文化圏にとって、漁業が半世紀以上にわたり操業できないことは文化圏の死を意味する。
・原子炉を動けかすということは新たに死の灰を生み出すことであり、原発が作り出す熱量の3分の2を温排水として海に捨てることである。
・生物多様性基本法、循環型社会形成推進基本法は、あらゆる領域の施策について常に優先させなければならない。
 生物多様性、循環型社会に照らして原発を推進することはどういうことなのかということを主張していく必要がある。
・生物多様性、循環などをキーワードに原発ゼロ法案を評価し、公共政策をチェックするという手法が、近未来の人類のありようを決めていくことになるはずである。

■会場からの声
・大分が地元だが、大分は祝島に近く、伊方原発についても敏感である。
 祝島の神舞は、大分でもよく報道されている。
 非常に心配である。
 山口県民大集会に参加したい。(横光克彦衆議院議員)

・最近地元ではどういう動きがあるのか?
→ 今回も祝島の若い人を誘ったのだが、今はひじき漁の季節なので参加できなかった。びわ茶は闘いの中で作られた特産物である。
祝島には今飲食店は3軒ある。
若い人が移住して、小学校をどうするかという話になっている。
いろんな動きが始まっている。(安藤さん)
・中電の原発は沸騰水型でプルサーマルも行うのか?
→ 沸騰水型である。現時点でプルサーマルの具体的な計画はない。(伴さん)
・伊方原発は加圧水型でトリチウムを大量に放出するとのことだが、伊方原発周辺での白血病の発生などの調査はされているのか?
→ トリチウムの問題は、推進側は何も問題がないと言い続けている。
伊方での人体への影響調査はなされていないと思う。
なんらかの調査の結果が出たということは、聞いたことがない。
80年代の前半にかなりの種類の魚が大量に死滅して海に浮いたことがある。
トリチウムの問題ではないかと推測している。
トリチウムは、免疫機能を低下させる。(湯浅さん)
・祝島では70代、80代の女性が反対運動の中心になっていると聞く。
 上関原発計画が表面化してから35年間になる。
 35年前というとこの方たちは40歳前後だったはず。
 人生をかけて反対してきて、まだ反対しなければならないのか。
 原発は立っていないけれど、原発現地であり、地域の分断もある。
 「新増設・リプレースは、当然認めない」という法案にとどまらず、地域の分断をケアするような十分な手当てや地域のまとまりを作るような政策を今から構想していただきたいと強くお願いしたい。

・伊方の差し止めで賛成派の方にどういう影響が出ているのか?
 原発ゼロが進んだ場合、立地現地の方はどういうことを求めているのか? (宮川伸衆議院議員)
→ 状況をつぶさには把握していないので明確なことは言えないが、広島高裁の決定が現実に影響を生み出すところまではいっていないのではないか。秋には決定がひっくり返される可能性もあるので。
ただ、伊方の地元で原発が止まって生活上困る人はそんなにいないんじゃないか。
町の行政としては40年間交付金、みかけのお金が入ってきて、増設をしないと町の財政が成り立たないような構造を作られてしまった中でどうやって生きるかということは町の行政に携わっている立場の人たちは考えざるを得ないという側面はあるだろう。
基本的には一次産業を中心にして自立して生きて行くという道をどうやって作っていくのか、それは必ずしも原発のあるなしに関わらず日本全体の地域と都市の構造の問題であり、そのうちの一つとして原発の問題もある。
そのことにみんなが直面するためには、原発が止まる必要がある。
広島高裁の決定は火山の噴火の問題だけだったが、一番重要なのは原発のすぐそばに中央構造線があるという問題で、訴訟の中で議論されることが今求められている。(湯浅さん)
・原発ゼロというのは、エネルギーの民主化だと思う。
 小さい地域でエネルギーを回すしくみができるといい。
 原発ゼロ法案の中に再エネの強力な推進というのがあるが、再エネの大きなプラントを作るために人に引っ越しを迫ったり、山を削ったりしてはならない。
 環境負荷の視点と、エネルギーを大きな会社から自分のものにするという思想がほしい。

・伊方で吹く風は阪神への影響が大きいのか?
大気汚染防止法は放射能が対象になっていないようだが、どう考えるか?
→ 伊方や玄海で事故が起これば、関西に放射能は流れる。
海も西から東に移動している。
水質汚濁防止法や大気汚染防止法は、確かに放射能は対象になっていない。
(湯浅さん)
・原発は、国策民営でやってきた。
 国策でやる中で地域の分断を放置してきたという国の責任は大きい。
 国策として原発をやめるのであれば、そういうことを放置してきたことを謝罪するとかきちんと認めるということがなければならない。
 原発は産業誘致の形を取りながら都市の電気を作るという人の少ないところに危険を押し付けてきた。
 国策として行ってきたのだから、原発ゼロを国策として実現する際もこれらのことをきちんと議論して行かないといけない。
→ 丁寧に議論し、今後の政策展開を工夫して行きたい。(山崎誠衆議院議員)
以上