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2023年11月22日水曜日

上関どうするネット 国会ニュース 第27号発行のお知らせ

上関どうするネットが、不定期に発行している「国会ニュース」の、第27号(2023/11/20号)を公開しました。pdf版は下よりダウンロードできます。ぜひご利用ください。
(画像に、代替テキストを入れました。)
https://drive.google.com/file/d/1nn-aHgdH-UkQDzR8vfnhM_CYsxOOt437/view?usp=sharing

上関原発計画地に中間貯蔵施設建設計画浮上―反対の声、広がる 原発頼みの地域振興でいいのでしょうか? 中国電力が原発建設計画のある山口県 上関町に対して、同社所有地に使用済み核燃料中間貯蔵施設(以後中間 貯蔵施設)の立地可能性調査の実施を提案したのが、8月2日のことでした。これは、町が、原発計画による交付 金が減少していることに対する新たな振興策を中国電力に求めたことに対する回答として提案されたものです。 西哲夫町長は議員 10 名からそれぞれ意見を聞いたのちに、調査の受け入れを表明しました。中国電力は「当社単 独での建設・運営は難しいと判断し」て、関西電力との共同開発を行なうとして、現在文献調査をしており、この 後物理探査やボーリング調査なども共同で実施する予定です。 中間貯蔵施設は関西電力のため? 実は、中国電力には建設を急ぐ理由は全くありません。使用済み核燃料の 貯蔵余裕が十分にあるからです。これに対して、関西電力は福井県から使用 済み核燃料の県外搬出を 90 年代から繰り返し求められており、ついに昨年、 2023 年中に搬出先が見つからなければ老朽原発3基(美浜3号機、高浜1号 機・2号機)を停止すると約束したのです。しかし、8月時点で搬出先の見通 しはありませんでした。今回の提案は関電救済のためと言っても過言ではあ りません。 中間貯蔵施設とは 中間貯蔵施設とは原発の使用済み核燃料を貯蔵する施設で、原発の敷地外 では青森県むつ市に建設された施設があるだけです(事業開始時期は不明)。 ここでは、使用済み核燃料を 10 体前後、輸送も可能な貯蔵容器に入れて保管 します。空気冷却で保管されるので、乾式貯蔵と呼ばれています。水中より長 期の貯蔵が可能とされています。 中国電力は、使用済み核燃料 2,000 トンを貯蔵できる設備を考えているよ うです。まだ、詳細な場所や時期などは明らかにされていませんが、予定地 には木々がびっしり茂っており、施設をつくるとなると大規模な伐採を行な い更地化する必要があります。また、3,000 トン級の船舶が着岸でき、100 トンを超える容器の吊り下げが行なえるしっかりとした港湾施設が必要になります。輸送トラックもそれに耐え るものでなければならず、道路も専用道路の建設が必要になります。しかし、これらの概要すらも示されないままです。 上関原発計画も中間貯蔵施設も NO! 上関原発計画は 1982 年に浮上した計画で、以来、地元の 祝島の漁業者や住民を中心に、漁場や生活を守るた めの強い反対運動によって、現在も建設に至っていません。福島原発事故以降の国の政策では、新しい地点での 新規原発建設が認められていません。昨年 10 月の町長選挙で当選した西町長が原発に代わる振興策を中国電力 に求めたのはこうした背景があると思われます。そもそも交付金頼みの地域振興で未来が開けるのでしょうか? 祝島の住民たちは、新たに浮上した中間貯蔵計画にも反対しています。環境の大きな変化、港湾建設が漁場に 及ぼす影響、さらに中国電力が上関原発計画を諦めていないことなどからです。 原発計画に反対して上関町を含む周辺2市4町の自治体議員らでつくる議員連盟は、上関町だけが決める問題 ではない、周辺自治体の意見も聞くべきだとして、それぞれの市町へ申し入れを実施し、またそれぞれの市町議 会で質問を行ないました。 議会での首長の反応 岩国市長 岩国市も含め地域住民の理解促進がないままに色々な手続きが進んでいくことが大きな不安を生んでいる と思っている。 柳井市長 上関町長には慎重さを求めた。国や電力事業者に説明を求めて徹底的な議論をしたい。 光市長 住民の声に耳を傾け安全安心の確保を念頭に注意深く見守る。これまで通り原子力施設に反対していく。 田布施町長 イメージが低下し移住定住が進まなくなる。現時点でメリットはない。国や中国電力からも具体的な説明 がなく、近隣市町の首長は対応に苦慮している。安全性の議論が尽くされた上で地域活性化策が示される べきであり順序が逆で非常に残念だ。 平生町長 将来にわたり町づくりに大きな影響があると危惧する。周辺自治体や住民にとっても深刻な問題で、子育 てや移住定住・教育の施策に影響は避けられない。 周防大島町長 パブリックコメントやアンケートなどで広く意見を集め、町の意思としての形につなげたい。 これらの不安に対して西上関町長は国や中国電力が説明すべきだ、とのコメントです。また、山口県は建設調査中なので見解を申し上げる状況にない、と質問をかわしています。 核燃料サイクル政策そのものがもはや行き詰っている そもそも中間貯蔵施設は使用済み核燃料再処理工場が計画通りに稼働できていないために必要になりました。 その結果、使用済み核燃料が各原発サイトで溜まり続けて、原発の稼働を危うくしつつあるのです。その結果とし て付け焼き刃的にサイト外に反対を押し切って施設を作ろうとするのは許されません。改めて、原子力政策全体の 中で、原発から撤退することを前提としたうえで、使用済み核燃料の扱いなどを見直すべきだと考えます。 生物多様性国家戦略を活かすために! 今年 3 月 31 日、「生物多様性国家戦略 2023-2030―ネ イチャーポジティブ実現に向けたロードマップ」が閣議決 定されました。このロードマップは、「陸と海の 30%以上 を保護区にする」という生物多様性国際条約の行動目標と して掲げられているものです。 上の図は環境省が 2016 年に抽出した「生物多様性の観 点から重要度の高い海域」の一部「長島・祝島周辺」の図 ですが、上記行動目標を達成するためには、こうした地域 を保全することが必要です。 そのためには、この地域の破壊を伴う上関原発計画も中 間貯蔵施設建設のための調査も白紙撤回するべきです。 上関原発計画・中間貯蔵施設建設をめぐる経過 1982 年             町長が住民の合意を前提に原発誘致を表明 1996 年 中国電力が山口県と上関町に原発建設を申入れ 2001 年 経産省が上関原発を電源開発基本計画に組入れ 2009 年             中国電力が上関原発 1 号機の原子炉設置許可申 請を経産省に提出 2011 年             東京電力福島第一原発事故を受け、中国電力が 工事中断/経産省、原子炉設置許可の審査中断 2022 年             10 月 上関町長選挙・町会議員補欠選挙、西哲 夫氏が上関町長に初当選 2023 年             8 月 2 日 中国電力が関西電力との共同による中 間貯蔵施設建設に向けた調査を町に申入れ 8 月 18 日 西哲夫上関町長が調査容認を表明/ 同日中国電力は文献調査を開始 8 月 22 日 中国電力は普通林の“伐採届”を上関町に提出 9 月 上関住民の中間貯蔵施設視察開始 【発   行】 上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~ (略称:上関どうするネット) 【連絡先】 E メール:dousuru_net@mail.goo.ne.jp 03-6821-3211(原子力資料情報室気付   担当:伴) ※お問い合わせはできるだけ E メールからお願いいたします。

 

2022年11月13日日曜日

山口県知事あてに、要請書を提出

 上関どうするネットは、山口県知事あてに、中国電力の公有水面埋め立ての竣工期間伸長許可申請に対して、許可しないことを求める要請書を、2022年11月9日付けで送付しました。以下に、要請書のイメージファイルを添付します。pdf ファイルは https://drive.google.com/file/d/1MJzgIy9Z63s0k4Ry3pg5SWaJr0yXn9ZE/view?usp=sharing にアップロードしましたので、必要に応じ、ご利用ください。

山口県知事村岡嗣政様要請書

2020年11月23日月曜日

行動提起(2020年11月15日緊急オンライン集会)

11月15日に開催した、「緊急オンライン集会 海上ボーリング調査の中止と上関(かみのせき)原発計画の撤回を求めて」(アーカイブを視聴できます→ https://youtu.be/DG1DGGA4FPk)の最後に掲げた、行動提起について、このブログにまとめます。


2020.11.15緊急オンライン集会での行動提起

  •  国会議員の皆さんへ
    • 原発の新規建設を第6次エネルギー基本計画に入れないように働きかけてください。
    • 重要電源対策地点指定を外し、上関原発計画を白紙撤回するよう政府に求めてください。
    • 山口県と中国電力に調査の必要性とこの間の経緯について問い合わせてください。
    • 議員有志で今回の海上ボーリング調査に関する声明を出してください。
    • 現場の混乱の防止と祝島の人たちの漁業権確保について、政府に問いただしてください。

  • 本日参加してくださった皆さんへ
    • 上関原発を建設するための海上ボーリング調査の動きをまわりの方に伝えてください。
    • 月曜Webデモに参加しよう!
      • 祝島の月曜デモに連携して行う月曜Webデモ
        • ハッシュタグ「#」をつけてあなたも参加しませんか? 「#上関原発新規建設お断り」「#私の月曜デモ」など
        • 現在、コロナ感染予防のため、祝島では月曜デモはお休み中です。
    • 山口県と中国電力に電話やFAX、メールなどで気持ちを伝えよう!
    •  祝島に送ろう ~~ 祝島島民の会にカンパを
      • 振込先
        • 郵便振替
          • 口座番号:01390-4-67782
          • 加入者名:祝島島民の会
        • 銀行振込
          • ゆうちょ銀行 店名:一三九(イチサンキュウ)店
          • 当座預金: 0067782
          • 加入者名: 祝島島民の会

2020年10月6日火曜日

中国電力東京支社と山口県東京事務所への申し入れ(2020/10/05)報告

昨日10月5日(月)、中国電力東京支社と山口県東京事務所に上関どうするネットとして申し入れをしてきました。

今回の申し入れは、9月5日に行ったオンライントークの話をもとに行ったものです。

「上関原発建設計画は 山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題で」あり、上関原発建設につながるボーリング調査は決して行わないようにという、私たちの思いが、中国電力、山口県に届くことを心から願います。以下は、山口県知事宛て申し入れ書「中国電力の上関原発のためのボーリング調査を許可しないでください」(pdfはこちら)と、中国電力社長宛て申し入れ書「上関原発の建設につながる海上ボーリング調査を行わないよう申し入れます」(pdfはこちら)の写しです。

山口県知事宛て:


2020年10月5日
山口県知事
村岡嗣政様
上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
http://kaminoseki.blogspot.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
NPO法人 原子力資料情報室 気付

中国電力の上関原発のためのボーリング調査を許可しないでください
 
 私たち「上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~」(略称 上関どうするネット)は、上関町の出身者や親戚が上関町に暮らす者、上関町の事業者と商取引のある者、山口県出身者、首都圏で暮らす者など、有志で構成している市民グループです。2009年秋に東京で活動を開始、様々な活動を行う中で、上関原発建設計画は山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題であるという認識を強く抱いています。

 先日2020年9月5日には、オンライントーク「いらんじゃろう!上関原発2020 ~人も自然も生きものも~ 海上ボーリング調査も海の埋め立てもNO!」を行いました。オンライントークで、豊かな自然、自然とともに生きる上関町祝島の人びとの生活を再確認しました。また、上関原発によって直接的に被害を受けると思われる上関町祝島はIターン、Uターンの若者が人口の1割を占めるまでになり、来年には小学校が再開されるまでになったことを知りました。2011年の工事中断を受け、上関町においては原発に反対の人も賛成の人も協力して町づくりを進めているという話を聞きました。昨年のボーリング調査は、再び地域に分断を持ち込むもので、やはり原発建設は人々の生活と相いれないものだと確信しました。また、電力の需要供給問題に関しては供給力が需要を大きく上回り、上関原発建設計画はそもそも必要ないことを確認しました。中国電力が提出した公有水面埋立免許伸長願いに対し貴職は正当な理由がないまま判断留保を繰り返し、2016年に免許伸長を認めるというその理不尽さに憤りを覚えました。
 私たちは、上関原発建設計画について山口県の動きを注視しています。
 昨年の「工事竣工期間伸長」や「海上ボーリング調査」について許可者としての責任を踏まえることなく貴職が許可に及んだこと等に、大きな危惧を抱いています。今月中にも中国電力から出されるかもしれない原発建設のための海上ボーリング調査の申請に対し、決して許可を出さないよう改めて強く申し入れます。


 

中国電力宛て:


2020年10月5日 
中国電力株式会社
代表取締役社長 清水希茂 様
上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
http://kaminoseki.blogspot.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
NPO法人 原子力資料情報室 気付
 
 上関原発の建設につながる海上ボーリング調査を行わないよう申し入れます
 
 私たち「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために ~」(略称:上関どうするネット)は、上関町の出身者や親戚が上関町に暮らす者、上関町の事業者と商取引のある者、山口県出身者、首都圏で暮らす者など、有志で構成している市民グループです。2009年秋に東京で活動を開始、様々な活動を行う中で、上関原発建設計画は山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題であるという認識を強く抱いています。

 先日2020年9月5日には、オンライントーク「いらんじゃろう! 上関原発2020 ~人も自然も生きものも~ 海上ボーリング調査も海の埋め立てもNO!」を行いました。オンライントークで、豊かな自然、自然とともに生きる上関町祝島の人びとの生活を再確認しました。また、上関原発によって直接的に被害を受けると思われる上関町祝島はIターン、Uターンで若者が人口の1割を占めるまでになり、来年には小学校が再開されるまでになったことを知りました。2011年の工事中断を受け、上関町においては原発に反対の人も賛成の人も協力して町づくりを進めているという話を聞きました。昨年のボーリング調査は、再び地域に分断を持ち込むもので、やはり原発建設は人々の生活と相いれないものだと確信しました。また、電力の需要供給問題に関しては、供給力が需要を大きく上回り、上関原発建設計画はそもそも必要ないことを確認しました。御社が提出した公有水面埋立免許伸長願いに対し山口県知事は正当な理由がないまま判断留保を繰り返し、2016年には免許伸長を認めるというその理不尽さに憤りを覚えました。

 中国電力は直ちに上関原発建設計画を白紙撤回してください。これ以上、地域に分断を持ち込み破壊することはやめてください。福島原発の大惨事を体験した日本で、なお新たな原発を、海を埋め立てて建設することは暴挙というほかありません。

 原発推進の姿勢を直ちに改めてください。

 海上ボーリング調査の実施に私たちは到底同意することはできず、その断念を強く申し入れます。

以上


 

2019年11月11日月曜日

村岡嗣政山口県知事による海上ボーリング調査許可の撤回を求める声明

本日2019/11/11、上関どうするネットは、山口県知事と中国電力株式会社宛に抗議文を送付しました。こちらは、山口県知事宛の抗議文です。本文書のpdf版は https://yahoo.jp/box/nZoBFR からダウンロードいただけます。また末尾に jpeg 画像を貼り付けます。

村岡嗣政山口県知事による   
海上ボーリング調査許可の撤回を求める声明

2019年11月11日

山口県知事 村岡嗣政 様
上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
東京都中野区中央2—48−4 小倉ビル1階
TEL 03-6821-3211
(原子力資料情報室気付 担当伴)

 「上関どうするネット」は、首都圏で上関原発問題に関心を寄せる人たちが有志で構成している市民グループです。上関町や山口県の出身者や関わりのある人たちも多く加わっています。

 今般中国電力は、上関原発予定地の埋め立て海域内で「断層評価を目的」とする海上ボーリング調査の許可を山口県から得たとして、2019年11月8日から準備工事を14日からのボーリング調査を開始すると表明しています。

 このことは貴職の中国電力による海上ボーリング調査への許可が、その起点となっています。しかしながら、この許可そのものが無責任な行為であり、到底容認できるものでありません。今回の事態を引き起こしている貴職の許可行為について、怒りを禁じえません。今からでも遅くはありません。許可を取り消してください。

以下、許可撤回を求める根拠を述べます。

●許可と条例趣旨との不適合 ~ 漁業者の了解はあったのか
 報道によれば、貴職は今回の許可理由を「条例に基づき審査を行い、審査基準に適合していた」と説明しているとのことですが、条例に基づく「一般海域占用許可基準」には「許可の条件」として「申請書の記載事項に関する条件のほか、(中略)個々具体的な場合において種々の条件を附すことにより占用が一般海域の機能に支障を与えないよう措置するものとする」との要件が記されています。許可申請書には利害関係者の同意が明記されていますが、田ノ浦周辺を漁場とする祝島漁協の合意は得られていません。貴職は「海域周辺で漁業や遊漁が行われる可能性があり、事故やトラブルのないよう対処」することを中国電力に口頭で伝えたと報じられていますが、過去の経緯を考えれば、口頭通知で十分とは考えられません。貴職のこれまでの発表にはこれらについて一切触れられていませんが、報道などから判断するに、利害関係者の合意書の添付の有無を確認したとは考えられません。したがって、今回の許可は貴職が定めた条例に違反する行為だったといわざるを得ません

●着工見込みのない原発建設のためのボーリング調査を許可した理由が不明
 貴職は2019年7月26日に発出した平31商政第394号「上関原子力発電所建設予定地の埋立工事について(要請)」において、「発電所本体の着工時期の見通しがつくまでは、埋立工事を施行しないこと」と中国電力に要請していますが、このことは現時点で「発電所本体の着工時期の見通し」がないことの言明です。
 一方政府は現在も「原発の新規立地は行わない」としています。
 にも拘わらず、なぜ今、原発建設へ向けた海上ボーリング調査に対して許可を出したのでしょうか? 許可権者として、その判断根拠を県民や全国の市民に説明できるのか、大いに疑問です。仮に原発が建設されることになれば、貴職は県民の命を守る重責を負うことになります。単なる申請と許可という手続き論ではすまされません。

●海上ボーリング調査の環境影響への評価の不明
 海上ボーリング調査は中国電力のホームページでは「断層と上載地層の関係による断層評価を目的としたボーリング調査」となっています。櫓を組み機器を設置して穿孔するのですから、環境への影響を与えることになります。この環境影響をどのように評価して許可に至ったのかを明らかにするべきです。また、漁業者たちはボーリングに伴う音で魚が逃げると漁業への影響を指摘していますが、これもきちんと評価するべきです。どのように評価したのかを明らかにするべきです。こうした評価なく許可を与えることは許されません。

以上

2019年6月28日金曜日

山口県知事宛に、中国電力に対し工事竣功期間伸長許可を与えないよう求める要請書を提出しました

上関原発どうするの?〜瀬戸内の自然を守るために〜(略称:上関どうするネット)は、2019年6月10日に中国電力株式会社が山口県知事宛に提出した公有水面埋立免許の工事竣功期間伸長許可申請に対して、許可を与えないよう求める要請書を同県知事に6月27日付けで提出しましたので、ここに報告いたします。(なお、この文章のpdfは https://yahoo.jp/box/cGvC9u からダウンロードいただけます。)


村岡嗣政山口県知事 様


2019年6月27日
上関原発どうするの?〜瀬戸内の自然を守るために〜
(略称:上関どうするネット)
164−0011 東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
NPO法人原子力資料情報室気付(担当:伴英幸)


 私たちは上関原発計画の白紙化を求める首都圏の住民の集まりです。6月10日に中国電力(株)が知事宛に提出した公有水面埋立免許の工事竣功期間伸長許可申請に対して、許可を与えないことを要請します。

 その理由は以下の通りです。

1. 虚構の重要電源開発地点指定

 重要電源開発地点指定が現在も引き続き有効であり、事情の変化がない限り解除は考えていないというのが経産省の「回答」ですが、経産省は「事情の変化がない」との判断について「事業者(中国電力)からの重要電源開発地点解除の申し出がない中で、その指定を国みずからが解除する必要はない」(2017年5月12日衆議院経済産業委員会における世耕大臣の答弁)としています。これでは、中国電力は政府が解除していないことを根拠に、政府は中国電力から解除の申し出がないことを根拠に引き続き有効としていることになります。両者が相手を根拠にしている状態では、虚構の「回答」と言わざるを得ません。このような虚構を伸長の根拠にすることは行政の不作為と言う他ありません。


2. 現状は重要電源開発地点指定の要件を満たしていません。
  • 指定要件の1)に事業者の供給計画に記載のあること、となっています。しかし、電気事業法第29条1項に基づき中国電力がOCCTO(電力広域的運営推進機関)に提出している供給計画において、上関原発は供給計画に入っていません。また、政府は第5次エネルギー基本計画において2030年時点の発電電力量における原子力の割合を20〜22%としていますが、この中に上関原発は含まれていません(新設なくても達成できると政府は述べています)。
  • 指定要件の4)に計画の具体化が確実な電源であること、となっていますが、中国電力の経営計画では着工時期や竣工時期は未定となっており、建設計画が具体的ではなくなっています。
  • 指定要件の5)に電力需給対策上重要な電源であること、となっていますが、上記OCCTOに提出した供給計画によれば、向こう10年間の需要予測は18年度よりも減少しています。この傾向は電力の自由化の進展の中で続くことになると考えられます。他方、供給力は島根3号炉の再稼働申請により大幅に増えることになります。もはや上関原発計画は需給対策上重要な電源ではなくなっています。
  • 重要電源開発地点の指定に関する規程によれば、指定要件の「いずれかに適用しなくなったとき、その指定を解除することができる」としています。上記3要件がすでに適合していないのですから、本来なら指定解除すべきところです。経済産業省が解除しない理由は上記1.で述べましたが、それは明らかに政府の不作為です。山口県知事としてこれを追認するべきではありません。

3. 09年の設置許可申請は事実上白紙に

 原子力規制庁によれば、13年に策定された新規制基準策定により、09年の許可申請では審議できません。2011年3月までに旧原子力安全・保安院において申請に基づく審査が行われ、一部地質調査の継続が指示されましたが、福島原発事故後は一度も審査されていません。原子力規制庁は、中国電力が審査を望むのであれば、申請書の出し直しか補正書を提出する必要があると述べています。以前の許可申請では審査される状態にないことが明らかであり、事実上の白紙状態と言えます。

 中国電力は2023年3月までの伸長を申請していますが、これまでの間に、上記2並びに3で述べた状況が変化し、上関原発建設へと向かう可能性は皆無と言っても過言ではありません。こうした現状を踏まえて県知事は公有水面埋立免許の伸長を許可しないことを求めます。


2016年6月20日月曜日

山口県議会における代表質問権の停止の撤回を求める声明(上関どうするネット、2016/6/18)

去る6月1日、山口県では6月8日からの県議会6月定例会を前に、議会運営委員会が開催されましたが、そこで、会派「民主・連合の会」に対し6月と9月の定例会における代表質問をさせないという決定が行われました。

この決定に対し、2009年秋より山口県上関原発計画に反対してきた立場から、上関どうするネットは以下の声明を発表するものです。

(pdf は http://yahoo.jp/box/QvqGho からご利用いただけます。)


山口県議会における
代表質問権の停止の撤回を求める声明

2016年6月18日
上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~

 去る6月1日、山口県議会6月定例会の開始に当たり開催された山口県議会運営委員会において、民主・連合の会の代表質問権が制限されることが、与党の賛成多数により決定された。

この決定に対しては、当該「民進・連合の会」だけでなく同会を含む「日本共産党山口県議団」「社民党・市民連合」「草の根」の四会派から、同日付けで共同の抗議文が畑原基成山口県議会議長に提出されている。

今回の代表質問権制限の理由は、2016年2月定例会の最終日に行われた請願採択の際、民主・連合の会の議員の一人がとった行動により、会派の所属議員の意思表示が一致しなかったためとされているが、決定に先立つ5月24日、当該議員は、県議会議長及び議会運営委員長に文書を提出し、採択に当たっては会派内で一致した行動をとったことを改めて表明し、問題となった表決後の動きが誤解を招くような行動となってしまったことについて深く反省している旨申し述べている。

県議会議員はそれぞれが、多種多様な意見を持つ県民によって、直接選挙で選出され、政策立案機能や県政監視機能を担うことを託されている存在であり、地域社会を民主主義的に発展進化させるべき社会の重要な構成要素である。その機能の具体化の場である県議会において、代表質問権が制限されることは、あってはならないことである。

この間の経緯に鑑み、今回の民主主義の根幹を揺るがす決定を山口県議会が多数で行ったことを憂慮し、決定のすみやかな撤回と数にたよらない議会運営の実施を求めるものである。

2016年6月16日木曜日

山口県知事宛に「中国電力上関原子力発電所建設計画に伴う 公有水面埋立免許延長申請の不許可を求める申し入れ」を送付しました。

上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~(上関どうするネット)は、2016年6月15日付けで、山口県知事宛に、文書による「中国電力上関原子力発電所建設計画に伴う公有水面埋立免許延長申請の不許可を求める申し入れ」を行いました。以下に申し入れ文書を添付します。
pdf版を yahoo box にアップロードしました。こちらもご利用ください。http://yahoo.jp/box/vrmQbQ


山口県知事 
村岡嗣政 様
2016年6月15日

上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
http://kaminoseki.blogspot.jp/
〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL03-3357-3800 FAX03-3357-3801
原子力資料情報室 気付


中国電力上関原子力発電所建設計画に伴う
公有水面埋立免許延長申請の不許可を求める申し入れ

 日々の真摯な行政への取り組みに心より敬意を表します。「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~」(略称:上関どうするネット)は、貴県の美しい自然を愛する首都圏在住者を中心とするネットワークで、山口県在住者及び出身者も参加しています。

 さて、中国電力上関原子力発電所建設計画に伴う公有水面埋立免許に関して、2012年に中国電力が免許延長の申請をしました。それ以降、県が中国電力に対して補足説明を求め、中国電力が補足説明を提出すると、県がさらなる補足説明を求めるというやり取りが繰り返されています。そして、昨年知事が求めた補足説明が、間もなく回答期限を迎えます。

 行政手続法に基づき、山口県が定める公有水面埋立出願事項変更の許可申請の標準処理期間は32日です。仮に中国電力への補足説明照会期間は算入されないとしても、標準処理期間を著しく超過して処分の先送りを繰り返す行為は、「行政運営における公正の確保と透明性の向上を図り、もって国民の権利利益の保護に資する」という法の目的に照らして、正当性があるとは考えられません。

 また、免許失効に先立つ2012年6月、当時の二井関成知事は県議会で、「上関原発計画は、福島第一原発事故により国のエネルギー政策上位置づけが不透明になり、埋め立ての前提となる土地利用計画は無くなったと判断すべきで、したがって免許を延長する正当な事由はなく、免許は失効されるべき」と明言しています。さらに、国のエネルギー政策の動向を鑑みても、安倍晋三首相による2014年の年頭会見、あるいは本年1月の国会においても「現時点での原発の新増設は考えていない」点が明言されています。

 中国電力は県に対し、まもなく7回目の回答を提出することとなりますが、そもそも計画地としての妥当性等に関し、県、あるいは県民が納得できる正当な事由が示されるとはとても考えられません。

 東京電力福島第一原発事故は発生から5年を経過した現在も収束には至らず、多くの住民が故郷を追われて苦しみの渦中にあります。こうした中、政府が発表した南海トラフ地震対策において上関町は、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されました。また、本年4月に発生した熊本地震は各地で甚大な被害をもたらしました。地震国といわれるわが国です。原発建設を前提とした公有水面の埋め立てが許可されるようなことになれば、それは住民の生命軽視でしかありません。
 こうした状況を踏まえて、上関原発建設予定地の公有水面埋立免許延長申請を不許可とされますよう、以下に要望いたします。

  1. 中国電力による上関原発建設予定地の公有水面埋立免許延長申請を不許可としてください。
  2. 議会における上関原発建設計画にかかわる質疑について、公正な立場からより一層の情報公開を進め、透明性の確保に努めてください。
  3. エネルギー政策は国の専権事項としての側面はあるものの、その一方で関係省庁は、地方分権の流れを受けて、自治体主導の分散・自立・循環型エネルギーシス テムの普及拡大を後押ししています。山口県も旧来の枠組みにとらわれることなく、新しい社会像の構築に取り組んでください。

以上

2014年9月23日火曜日

国会ニュースNo. 13(2014年9月22日付)が完成しました。

上関どうするネットが数カ月に一度発行している、国会ニュースのNo. 13が完成しました。このニュースはもともと国会議員への働きかけを目的として作り始めたものですが、それ以外のみなさまにも広く読んでいただきたく、インターネットで公開するとともに、集会や勉強会でお配りしています。

今号の内容は、7月26日ウィメンズプラザでのトーク&イベント、8月18日の国際シンポ、山口県東部の津波に関する伝承の3本です。
https://yahoo.jp/box/Csy5sN よりダウンロードいただけます。
以下にjpeg画像を掲載します。