2010年9月22日水曜日

2010年9月17日(金)、中国電力(株)東京支社に提出した申入書

2010年9月17日(金)午後、上関どうするネットは中国電力株式会社東京支社を訪ね、9月9深夜から10日未明に中国電力株式会社が周防大島から田ノ浦に向けて台船を移動させた件について、申し入れを行ないました。以下に、中国電力株式会社に手渡した申し入れ書を掲げます。

(引用開始)

2010年9月17日
中国電力(株)白倉茂生 様

上関原発建設に係る埋め立て工事強行に対する申し入れ

「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~」
(略称:上関どうするネット)
連絡先 03-03357-3800
(原子力資料情報室気付 担当伴、永井)


9月10日未明、貴社は上関原発の埋め立て工事を強行すべく台船の移送を試みました。この行為は祝島島民ら上関原発に反対する人々の説得によって中断したと伝えられています。私たちは、貴社の埋め立て工事強行姿勢に強い怒りを覚えています。貴社のこうした行為に強く抗議するとともに、上関原発建設計画を中止するよう私たちは強く求めます。

今回の貴社の行為は、貴社自身が配布物で行なった「工事は日の出から日の入りまでに行なう」との表明一方的に反故にするもので、許されるものではありません。

そもそも、二井関成山口県知事が埋め立て工事の認可に際して「原子力に対する不安感、不信感は払しょくされておらず、国及び事業者は今後責任ある対応が必要である」と求めているにもかかわらず、貴社の島根原発に関する先般の長期にわたる不正定期検査は、不安、不信を深める結果になりました。さらに今回の貴社の工事強行姿勢は人々の不信をいっそう深める結果になりました。これでは知事の要請を無視するどころか、むしろ逆行しています。

なによりも貴社が提出した設置許可申請は原子力安全・保安院で審議されている最中であり、地質・地盤をめぐる審議では貴社に追加調査が指示されたところです。追加的な地質調査よりも埋め立てを優先させる貴社の行為は、審議を蔑ろにする行為というほかありません。

日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会が再々求めている適正な環境調査の実施に関する要望を、貴社は無視し続けています。貴社が無視するのは、調査によって生物多様性が失われることが明らかになるからではないでしょうか。一度失われれば二度と取り戻すことができない瀬戸内の自然を未来に残していくために、上関原発建設計画を中止してください。原発建設よりも再生可能エネルギーを増やしていくいっそうの努力を貴社にお願い致します。

なお、私たち「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~」(略称:上関どうするネット)は、山口県上関町田ノ浦での原子力発電所建設計画に伴う埋め立てや原子力発電所の建設に伴う諸問題を憂慮している市民ネットワークです。

以上
(引用終了)

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