2020年10月6日火曜日

中国電力東京支社と山口県東京事務所への申し入れ(2020/10/05)報告

昨日10月5日(月)、中国電力東京支社と山口県東京事務所に上関どうするネットとして申し入れをしてきました。

今回の申し入れは、9月5日に行ったオンライントークの話をもとに行ったものです。

「上関原発建設計画は 山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題で」あり、上関原発建設につながるボーリング調査は決して行わないようにという、私たちの思いが、中国電力、山口県に届くことを心から願います。以下は、山口県知事宛て申し入れ書「中国電力の上関原発のためのボーリング調査を許可しないでください」(pdfはこちら)と、中国電力社長宛て申し入れ書「上関原発の建設につながる海上ボーリング調査を行わないよう申し入れます」(pdfはこちら)の写しです。

山口県知事宛て:


2020年10月5日
山口県知事
村岡嗣政様
上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
http://kaminoseki.blogspot.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
NPO法人 原子力資料情報室 気付

中国電力の上関原発のためのボーリング調査を許可しないでください
 
 私たち「上関原発どうするの? ~瀬戸内の自然を守るために~」(略称 上関どうするネット)は、上関町の出身者や親戚が上関町に暮らす者、上関町の事業者と商取引のある者、山口県出身者、首都圏で暮らす者など、有志で構成している市民グループです。2009年秋に東京で活動を開始、様々な活動を行う中で、上関原発建設計画は山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題であるという認識を強く抱いています。

 先日2020年9月5日には、オンライントーク「いらんじゃろう!上関原発2020 ~人も自然も生きものも~ 海上ボーリング調査も海の埋め立てもNO!」を行いました。オンライントークで、豊かな自然、自然とともに生きる上関町祝島の人びとの生活を再確認しました。また、上関原発によって直接的に被害を受けると思われる上関町祝島はIターン、Uターンの若者が人口の1割を占めるまでになり、来年には小学校が再開されるまでになったことを知りました。2011年の工事中断を受け、上関町においては原発に反対の人も賛成の人も協力して町づくりを進めているという話を聞きました。昨年のボーリング調査は、再び地域に分断を持ち込むもので、やはり原発建設は人々の生活と相いれないものだと確信しました。また、電力の需要供給問題に関しては供給力が需要を大きく上回り、上関原発建設計画はそもそも必要ないことを確認しました。中国電力が提出した公有水面埋立免許伸長願いに対し貴職は正当な理由がないまま判断留保を繰り返し、2016年に免許伸長を認めるというその理不尽さに憤りを覚えました。
 私たちは、上関原発建設計画について山口県の動きを注視しています。
 昨年の「工事竣工期間伸長」や「海上ボーリング調査」について許可者としての責任を踏まえることなく貴職が許可に及んだこと等に、大きな危惧を抱いています。今月中にも中国電力から出されるかもしれない原発建設のための海上ボーリング調査の申請に対し、決して許可を出さないよう改めて強く申し入れます。


 

中国電力宛て:


2020年10月5日 
中国電力株式会社
代表取締役社長 清水希茂 様
上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)
http://kaminoseki.blogspot.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-48-4 小倉ビル1階
NPO法人 原子力資料情報室 気付
 
 上関原発の建設につながる海上ボーリング調査を行わないよう申し入れます
 
 私たち「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために ~」(略称:上関どうするネット)は、上関町の出身者や親戚が上関町に暮らす者、上関町の事業者と商取引のある者、山口県出身者、首都圏で暮らす者など、有志で構成している市民グループです。2009年秋に東京で活動を開始、様々な活動を行う中で、上関原発建設計画は山口県だけにとどまる問題ではなく全国的な問題であるという認識を強く抱いています。

 先日2020年9月5日には、オンライントーク「いらんじゃろう! 上関原発2020 ~人も自然も生きものも~ 海上ボーリング調査も海の埋め立てもNO!」を行いました。オンライントークで、豊かな自然、自然とともに生きる上関町祝島の人びとの生活を再確認しました。また、上関原発によって直接的に被害を受けると思われる上関町祝島はIターン、Uターンで若者が人口の1割を占めるまでになり、来年には小学校が再開されるまでになったことを知りました。2011年の工事中断を受け、上関町においては原発に反対の人も賛成の人も協力して町づくりを進めているという話を聞きました。昨年のボーリング調査は、再び地域に分断を持ち込むもので、やはり原発建設は人々の生活と相いれないものだと確信しました。また、電力の需要供給問題に関しては、供給力が需要を大きく上回り、上関原発建設計画はそもそも必要ないことを確認しました。御社が提出した公有水面埋立免許伸長願いに対し山口県知事は正当な理由がないまま判断留保を繰り返し、2016年には免許伸長を認めるというその理不尽さに憤りを覚えました。

 中国電力は直ちに上関原発建設計画を白紙撤回してください。これ以上、地域に分断を持ち込み破壊することはやめてください。福島原発の大惨事を体験した日本で、なお新たな原発を、海を埋め立てて建設することは暴挙というほかありません。

 原発推進の姿勢を直ちに改めてください。

 海上ボーリング調査の実施に私たちは到底同意することはできず、その断念を強く申し入れます。

以上