呼びかけ文に出てくるとおり、広河隆一さんは、「上関原発建設中止を求めるジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明の呼びかけ人のひとりです。この声明、および署名者については、ブログ「DAYSから視る日々」の10月19日付記事「【緊急・転送希望】上関原発反対声明文」をご覧ください。
院内集会のお知らせ
ジャーナリスト・言論文化人
表 現 者の目から見た祝島と上関原発計画地
- 日時 11月25日(木) 12:30~14:00
- 場所 衆議院第二議員会館 1F 多目的会議室
この上関原発建設に伴う海面埋め立て計画に対しては、日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会からも、埋め立て工事の中止とあらためての環境影響調査が要請されているものです。
しかしながら、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の会議が日本で開催されている最中に中国電力が計画地の埋め立て作業を始めようとしました。この時は地元の反対と世論の声で作業は中止されましたが、地元ではいつ始まるか分からない緊迫した状況が続いています。
今回の声明の呼びかけ人の一人広河隆一さんは、このような中国電力の対応に「居てもたってもいられずに」呼びかけたといいます。中村征夫さん、田沼武能さん、佐高信さん、石川文洋さん、池田香代子さんら179名の賛同が集まりました(11月2日現在)。賛同人の一人山田洋次さんは、「上関町の室津で、ぼくは1967年に『愛の賛歌』(倍賞千恵子主演)という作品を制作しました。あのなつかしく美しい風景に原発はにあいません。止めてほしい、と心から思っています」とメッセージを寄せています。
今回の院内集会では、ジャーナリスト・言論文化人の緊急声明を呼びかけた広河隆一さんに、この思いと上関の近況等を報告していただきます。
また、日本の原子力推進政策とは異なる脱原発政策を実現しているドイツからルッツ・メッツさんをお招きして、ドイツの原子力政策の現状についても報告します(逐次通訳)。メッツさんはベルリン自由大学政治社会科学部教授であり、環境政 策研究センターの所長でもあります。
ご多忙のことと存じまが、この機会にどうぞご参集くださいますよう、議員のみなさまにお願い申し上げます。
主催
☆上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~(略称:「上関どうするネット」)
☆NPO法人環境エネルギー政策研究所
連絡先:認定NPO法人原子力資料情報室 (Tel 03-3357-3800 Fax 03-3357-3801 担当 永井、伴)
■広河隆一さんのプロフィール フォトジャーナリスト、DAYS JAPAN編集長
- 1982年 レバノン戦争とパレスチナ人キャンプの虐殺事件の記録で、よみうり写真大賞受賞
- 1983年 同記録で、IOJ世界報道写真コンテスト 大賞・金賞受賞
- 1989年 チェルノブイリとスリーマイル島原発事故の報告で、講談社出版文化賞受賞
- 1993年 写真集「チェルノブイリから~ニーナ先生と子どもたち」で産経児童出版文化賞受賞
- 1998年 「人間の戦場」(新潮社)で日本ジャーナリスト会議特別賞受賞
- 1999年 「チェルノブイリ消えた458の村」(日本図書センター)で平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞
- 2001年 「チェルノブイリ消えた458の村」でさがみはら写真賞ノスタルギア賞受賞
- 2002年 「パレスチナ 新版」(岩波新書)で早稲田ジャーナリズム大賞受賞
- 2003年 「写真記録パレスチナ」(日本図書センタ―)で日本写真家協会賞年度賞受賞
- 〃 「写真記録パレスチナ」(日本図書センター)で土門拳賞受賞
- 2008年 記録映画『パレスチナ1948・NAKBA』を制作
1993~1994年、デンマーク、ロスキレ大学環境技術社会研究学部客員教授。
おもな研究分野は環境とエネルギー政策で、特に原子力研究センターで研究員、およびドイツ連邦政府のエネルギー政策コンサルタントとして勤務した。
チェルノブイリ事故の後、ドイツ連邦環境相において原子力発電の段階的撤退をコスト評価する科学チームのメンバーを勤めた。
「エネルギー政策の国際的パースペクティブと原子力発電の役割」(スティーブ・トーマス氏、マイケル・シュナイダー氏との編著)など多数の研究がある。
以上
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