2012年2月27日月曜日

「2/20「中電さん、さようなら」命の海を守り続ける!~~山口県「上関・祝島」を写真で見る報告会~~」のアンケート結果の一部を公開します。

「2/20「中電さん、さようなら」命の海を守り続ける!~~山口県「上関・祝島」を写真で見る報告会~~」には70名のかたがたが参加、寒い夜でしたが、那須圭子さんと山下博由さんの興味深いお話に、会場は熱気に包まれました。当日、アンケート用紙を配布し、34枚提出いただきました。ありがとうございました。ご回答の概要と、自由記述欄の一部、ウェブ公開可としてくださったものを公開いたします。

 参加人数  70名
 提出者    34名
 回収率    48.6%


◆ このイベントはどちらでお知りになりましたか?
① 「上関どうするネット」および関係者から
② 友人・知人から
③ チラシ
④ インターネット( Twitter Facebook Blog ) 8    
⑤ その他(           )
    (たんぽぽ舎 1  空白 1  PARC 1  週刊金曜日 2)

◆ 内容はわかりやすかったですか? 
① とてもわかりやすい  23
② わかりやすい     7
③ 普通     1(「わかりやすい~普通」)
無回答    3

◆ アンケートの内容をweb に (お名前は伏せて) 掲載してもよろしいですか?
① はい 21       
無回答   9
② いいえ  4

    • 祝島のことを語ってくださったことが印象的でよかった。

    • 生物のお話も那須さんのお話も、これまで知識としてもっていたものを超えていました。かけがえのない海、生命へのいとおしさが増して、涙を禁じ得ません。フクシマは私に起こったこと、と受け止めました。
    • 前回も参加させていただいたのですが、今回もいろいろと勉強になりました。やはり最前線で動いている人たちの資料、写真、言葉は力強くわかりやすいです。このような機会をもっとたくさん、いろんな場所で開いてほしいです。もっと若い世代にも知ってほしいし、行動してほしいですね。今日は本当にありがとうございました。
    • 原発被害の人たちに対する祝島の厳しい見方、思いに、私自身、東京に住む者ですが、同じように反省するものがあります。今まで深く考えることなく、3.11まで過ごしてきました。これからしっかり歩んでいきたい。

            • 「ミツバチの羽音と地球の回転」で上関、祝島の原発反対運動のことを初めて知りました。ショックでした。日本のメディアのいい加減さに怒りを覚えます。3.11を迎える前にもっと何かできていたら……。 戦後っ子は昔(昭和初期)の人々の過ちを繰り返すわけにはいきません。正直に誠実に生きていかなくてはなりません。※ 福島の人々が反対してこなかったと非難できない。国はどこの自治体へも「安全」のうそを巧妙に仕掛けてきたのだから。我々国民が無関心にしてきたことだったのだから。


              • まず山下さんのお話とスライドで美しい自然がどれほど貴重なものなのかと涙が出てきてしまいました。祝島の方々は、これらを守り次世代に残していく、その一点で長い間たたかっていらっしゃり、その強さを自分も考えていかなくては、と思います。那須さんは、力強く心のこもったご説明で心に重く響きました。特に、「3.11以前の自分が無関心な傍観者ではなかったか、立ち止まって考えてほしい」との言葉を聞き、傍観者であったことを恥じているので、いろいろ市民運動に参加し始めた自分の答えの一つだと感じました。祝島はまだまだ安心できない状態であることがわかり、他の原発を止めることも必要だが、絶対上関は中止させなくてはと思います。那須さんのお話、もっと伺いたいと思いました。本日はありがとうございました。


                • 写真で訴えられ、よく伝わってきました。私も祝島に行きましたが、あの澄んだ美しい海、そして漁師の皆さんの誇らしそうな一本釣りは忘れられません。原発は絶対要らない!


                  • ゆるがぬ暮らし、祝島の底力……究極の自立=自分の食べる物は自分でつくる――が印象的なメッセージでした。中国電力の社員のいくつかの台詞、すぐに怒りが湧き起こるものだけでなく、自分もちらっと共感してしまうかもしれない可能性を感じて、自分にショックでした。
                  • 日本は狭いです。他人事ではありません。あぶないものはつくらないでください。


                  • ◎祝島周辺がどんなに豊かな(いろいろいておもしれえ)海であるかが、山下先生のお話で今までよりよく知ることができました。(私も島のアマゾネスのように海に飛び込みたい!)◎ 福一の事故があってから、上関・祝島のことも知りました。都会に住み電気のふんだんな供給を享受してきた者として那須さんのお話、痛切に受け止めて暮らしていきたいです。ありがとうございました。
                  • 那須さん、山下さん、敬愛する方にお会いできましたこと、記念となりました。大変良い講演会でした。
                  • 「中電さん、さようなら」以来、那須さんにお会いしたいと思っていました。大変、大変お世話になりました。福島菊次郎さんとの福島の旅の写真は次の写真集でまた見ることができますか? 楽しみに待っています。
                  • 山下先生は今日のためによく工夫された報告をしてくださり、よく理解されたと思います。映像もよかったと思います。那須様の写真解説は映画以上と言えるほど見事なものでした。UTUBEで流していただければ幸いです。(DVDにしてくだされば活用しやすくなります)。
                  • 写真とともに解説や思いを聞けてとてもよかったです。那須さん、福島(ママ)さん、ご苦労様でした。 「ミツバチの羽音と地球の回転」のドキュメンタリーを見ていたので、さらに話がわかりやすかったです。そして、今の福島、考えると苦しい思いです。飯舘の長谷川氏のお話も伺う機会があれば参ります。
                  • 祝島の人たちの自立心はすごいと思います。原発はすべて廃止すべきです。安全性は保障できないでしょう。原発廃止へ向けての活動に頭が下がります。
                  • 祝島を撮ったドキュメンタリー映画を何度となく観ました(2本とも)が、今日の那須さんの写真がもっとあからさまで真に迫っていて、映画とは全く違う姿を随所に観ることができて、大変勉強になりました。これらの映画を観た周りの友人知人の(ママ)報告をしたいと考えています。祝島にずっと関心を持ってこれからも暮らしていくつもりです。
                  • “原発は要らない”、改めてそう思いました。
                  • 那須さんの写真を見ながら、胸が詰まったり、怒りで腹が煮えくり返ったりしました(中電の工事に対して)。

                  2012年2月22日水曜日

                  2/21に行った中国電力東京支社への要請書と署名提出の報告

                  みなさま

                  このたびは、中国電力東京支社への要請書への署名募集を広くよびかけていただき、ありがとうございました。以下に、申し入れに行ったメンバーから報告が届きました。実際に提出した要請書のファイルをアップロードしました。

                  • 2012-02-21_上関原発計画に関する中国電力への要請書_提出版.pdf → http://goo.gl/wjJ52



                  昨日、中国電力東京支社に対して、どうするネットのメンバーなど15名ほどで上関原発計画の中止を申し入れました。

                  今回の要請については、どうするネットのブログなどを通じて、賛同を呼びかけましたが、わずか一週間程度の短期間でしたが、全国47都道府県(全部!)から個人2,448名、団体63団体、あわせて、2,511件の賛同を頂き、そのリストとともに、中国電力東京支社の担当者に手渡しました。

                  この行動には、社民党党首の福島瑞穂議員も同行してくださいました。

                  中国電力東京支社に対して、今回、どうするネットとして、上関原発計画に関する申し入れへの対応を求めたところ、当初の回答は、「東京支社には、そのような要請に対応する機能(?)がないので、広島の本社に直接送ってほしい」という、実にそっけないものでした。

                  「以前にも東京支社に申し入れをしたことがあるし、上関原発計画については、東京周辺の市民も、切実な問題だと受け止めていることを理解して、きちんと対応してほしい」と粘り、なんとか、東京支社として、要請書を受け取るところまでは認められましたが、その後も、「大勢の人を受け入れる部屋がない」「ビルのセキュリティの都合で、東京事務所に入れるのは3名まで。入り口で全員のフルネームを書くように」などと、いろいろな注文を付けてきました。

                  このあたりについては、福島議員からも、きちんとした対応を求めるように要請をしてもらいましたが、最終的に、中国電力東京支社の対応としては、「5名までなら25階のオフィスに入れて対応する」ということでした。

                  天下の大企業が、5人以上の来客を受け入れるスペースがないなど、とても信じられる話ではありません。実際に、要請行動には15名ほどのメンバーが集まって、予定時間の少し前から、中国電力東京支社の入っている、東京駅日本橋口そばのビルの前の歩道で、バナーを掲げてアピールを始めたところでしたので、少人数でオフィスに入るよりも、路上で受け渡しをしたほうが良いだろうという現場の判断で、急遽、路上で要請書を読み上げ、中国電力側の担当者に手渡すことにしました。

                  中国電力東京支社の担当者は、「広島の本社に伝えます」という回答でした。
                  予想された通りではありますが、人間味のない対応だったと思います。

                  3/11の福島原発事故を受けて、もはや、新規の原発建設などは、絶対に認められないことです。一日も早く、中国電力と政府に、上関原発計画の中止を決断させるように、引き続き、声を上げていきたいと思います。

                  2012年2月21日火曜日

                  2月20日(月)渋谷にて「『中電さん、さようなら』命の海を守り続ける! ~~山口県『上関・祝島』を写真で見る報告会~~」開催

                  【転載大歓迎】

                  2月20日(月)夜、以下のイベントを開催いたします。
                  チラシは http://goo.gl/Ojx7S からダウンロードできます。



                  「中電さん、さようなら」命の海を守り続ける!
                  ~~山口県「上関・祝島」を写真で見る報告会~~

                  瀬戸内海の西側、山口県上関町に原発建設計画ができて30年。
                  対岸の祝島(いわいしま)の人たちは豊かな海を守るため、計画に反対し続けてきました。

                  2011年2月21日未明、夜陰に乗じ中国電力は数百人の作業員・警備員を動員し、上関原発予定地田ノ浦の埋立て作業を強行しようとしました。そして、福島原発事故の悲惨な体験を経てもなお、上関原発の建設をあきらめていません。

                  命をかけて原発に反対している祝島の人たちを撮り続ける那須圭子さんを地元山口県からお迎えし、写真を見ながらお話を伺います。

                  また、「奇跡の海」と呼ばれる上関町・田ノ浦の生態系のすばらしさを、日本生態学会上関要望書アフターケア委員の山下博由さんに解説していただきます。

                  皆さんの参加をお待ちしています。

                  ●日時:2012年2月20日(月)18:30~20:30(開場30分前)
                  ●会場:渋谷区立消費者センター5階 第一会議室
                  (渋谷区渋谷1-12-5/渋谷駅から徒歩7分、Google Map

                  ●スピーカー:


                  ●資料代:1000円
                  ●定員:90名

                  ●要予約(氏名、連絡先をお知らせください)
                  ●申し込み:

                  • できるだけメールでお願いします。

                  ●主催:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
                  ●共催:ふぇみん婦人民主クラブ Tel:03-3402-3244

                  2012年2月14日火曜日

                  上関原発計画中止を求めるネット署名の呼びかけ

                  Twitterで先行拡散しておりました、上関原発計画中止を求める要請書への、ネット署名をこちらでも呼びかけます。この署名は、要請書とともに、昨年中国電力の大量増員による工事強行があった2月21日に、中国電力東京支社に提出します。多数の署名をお待ち申し上げます。
                  追記 署名は2月21日(火)午前零時(20日深夜24時)まで受け付けます。
                  リンク
                  署名フォーム(呼びかけ文と要請書を含みます)


                  なお、2月21日の中国電力東京支社への申し入れの時間は、現在調整中です。

                  以下、呼びかけ文と要請書の写しです。


                  上関原発計画中止を求めるネット署名の呼びかけ

                   2011年3月11日から11ヶ月が過ぎましたが、福島原発事故は、「収束」はおろか、現場の様子がどうなっているかも確認出来ないまま、放射能放出が続くという極めて危険な状態が続いています。福島原発事故を受け、多くの自治体では、原発依存を見直す意見書などが採択されるようになりました。全国54基ある原発のうち、現在稼動している原発はわずかに3基。「脱原発」まで、あと一歩のところまできています。

                   しかしながら、この状況の中でも、中国電力は、上関原発計画を推進し続けようとしています。福島原発事故の現実を見れば、事故が起きた場合の極めて大きなリスクをはらむ原発の新規立地など、どう考えてもあり得ないというのが、常識的な考えではないでしょうか。しかし、中国電力には、その常識がまったく通じません。

                   上関原発計画は、予定地からわずか3.5kmほどの至近距離にある祝島の人々が、まさに身体を張って食い止めてきました。しかし、昨年2月21日、中国電力は、大量の警備員・作業員を動員し、抗議する祝島の人たちを力づくで排除するかたちで、上関原発計画の埋立工事を一部強行しました。

                   私たちは、中国電力による埋立工事強行からちょうど一年にあたる2012年2月21日に、中国電力に対して、下記の通り、上関原発計画中止の要請を行います。ぜひ多くのみなさんに、私たちの要請に賛同していただき、ともに、中国電力への抗議の声を上げていただくことを呼びかけます。


                  上関原発計画に関する中国電力への要請書

                  【要請事項】

                  1. 上関原発計画をただちに中止してください。
                  2. 田ノ浦での埋め立て及び田ノ浦周辺での陸上工事を中止した上で、今後は、貴重な生態系の保全に、企業として社会的責任を果たしてください。

                  【要請理由】

                   上関原発計画の予定地とされている山口県上関町田ノ浦周辺は、瀬戸内海の原風景と呼ぶべき、生物多様性の宝庫です。「周辺環境への影響は少ない」とした上関原発計画の環境アセスメントは、極めて杜撰なものであり、このまま原発建設がすすめられれば、瀬戸内海に残された「生物多様性の宝庫」に大きなダメージが及ぶことは明らかです。

                   そもそも、上関原発建設計画には、予定地からわずか3.5km程の至近距離に暮らす祝島の住民から、強い反対の意見が出されています。それに対して、中国電力は、何ら誠実な対応も取らず、上関町内の地域の絆を分断するかたちで上関原発計画を強引に推進してきました。

                   一本釣りによる漁業や、無農薬、循環型の農業に取り組む祝島の人たちに対して、「一次産業だけでは生きていけない」などと、生きる誇りを踏みにじるような暴言を吐いた中国電力の姿勢は、絶対に許されるものではありません。

                   生物多様性の保全と持続可能な社会の実現が、現代におけるもっとも重要かつ緊急の課題であることは言うまでもありません。田ノ浦の生物多様性の豊かさも、持続可能性を大切にした一次産業のあり方も、現代の日本が、各地で失ってきてしまった貴重な財産です。生物多様性や持続可能性について、まったく理解を示そうとしない中国電力の姿勢は、企業としての社会的責任を放棄したものと言わざるを得ません。

                   ちょうど一年前の2011年 2月21日、中国電力は、工事に抗議する祝島の人々や、各地からの支援の人々を、大量に動員した警備員・作業員の力で押さえつけ、一部海域への土砂投入工事を強行しました。この暴挙に対する私たちの怒りは、一年後の今でも変わることはありません。

                   私たちは、祝島、上関から遠く離れた東京周辺に暮らすものですが、田ノ浦の自然も、祝島の暮らしも、未来の世代に引き継いでいかなければならないものだと考え、30年にわたって上関原発計画に反対してきた祝島の人たちとともに上関原発計画の中止を求め続けていく覚悟です。

                   昨年2月の工事強行の後、3月11日の東日本大震災によって、福島原発事故が発生しました。原発は絶対安全だという宣伝は虚構であり、万一の事故に備えていたはずのSPEEDIも防災計画も、まったく役に立たないことが明らかになりました。上関原発計画においては、万一の事故の際の、祝島の人たちの避難計画はできていません。一方で、周南市、周防大島町、柳井市等の周辺自治体からも、原発計画の中止や凍結を求める意見が出されています。

                   このような地元自治体の声が、中国電力には届かないのでしょうか。中国電力は、自分たちだけは原発事故を起こさないと考えているのでしょうか。

                   私たちは、これまで住民の声を聞かず、研究者や学会の声も聞かず、福島原発事故後の周辺自治体の意見にも耳を貸そうとしないまま、上関原発計画を推進しようとしている中国電力に強く抗議し、上記の通り、要請するものです。

                                                            

                  以 上


                  2012年2月21日

                  要請団体:上関どうするネット http://kaminoseki.blogspot.com/
                  E-mail
                  dousuru_net@mail.goo.ne.jp 
                  連絡先:Fax 03-3357-3801 Tel. 03-3357-3800 (原子力資料情報室/伴・永井)

                  2012年2月5日日曜日

                  上関どうするネット国会ニュース5号公開しました。

                  上関どうするネットの、国会議員のみなさまとのコミュニケーションツールのひとつ、国会ニュースの5号を2012年2月1日発行し、配布しました。
                  こちらにもアップロードしました。pdfファイルです。脱原発世界会議の報告や、祝島で始まった夏の神舞の準備のお話、「特定規模電気事業者」の説明が主な内容です。(2月20日月曜日に開催するイベントの情報も掲載しています。)